2009年8月2日

トリノ・エジプト展とプリンセス・ダイアナ展

小雨のぱらつく中、10時過ぎには上野公園に到着して、東京都美術館で昨日から始まった「トリノ・エジプト展」を見てきました。
会場には夏休みに入った小中学生たちが一生懸命メモをとっているのが、けなげな感じです。
都美術館も古い建物で、展示空間が狭く動線も問題が多いが、今回の展示も第1章の「トリノ・エジプト博物館」には小品が多く、第2章「彫像ギャラリー」になって、初めて感動する作品が見られた。中でも、ライオン頭のセクメト女神立像は、かなり高度なデザイン力で作られた素晴らしい作品だ。
第3章「祈りの軌跡」は、3000年以上も昔から続く、ヒエログリフの変遷も見ることができる。続く第4章「死者の旅立ち」では実物のミイラも展示されていて、思わず身が引けてしまう。第5章「再生への扉」は、再び小品の展示となって折角の感動がさめてしまう。
横浜で開催中の「海のエジプト展」は未だ見ていないので、比較ができないが、このトリノ美術館もナポレオン時代の略奪から始まった収集品で成り立っていることを思うと、複雑な気持ちにならざるを得ない。





上野動物園前のメリーゴーランドは、日曜なのに客がいなくって不思議な空間に見える。



上野から地下鉄で三越前まで行く。丁度昼どきになったので、新館地下のレストラン「韓美膳(Han Bi Jea)」でランチ。







tamiは、石焼ビビンバ1000円。こんなに美味しいビビンバは初めてと喜んでいた。☆☆☆。



hideは韓国冷麺900円。韓国そばの旨いのに、なかなか出会えなかったが、これはスープも美味で麺も秀逸。☆☆☆
同じフロアにあるイタリア食材の店eatalyをのぞいてみたが、客はほとんどいなく、代官山店に比べると規模も小さく、開店当初の魅力が随分弱くなっている。多分ひとつひとつの価格が高すぎるのだろう。



本館7階で、プリンセス・ダイアナ展を見たが、数点の衣装以外は写真パネルだけ。客はおばさまばかり……。これで700円の入場料は一寸いただけない。すぐにスルーして退場。
お父さんたちは、隣りで大音響をあげている「ジャイアンツ祭り」。子供たちを舞台に上げて、応援娘たちの踊りに見入っていた。
それにしても、このイベントフロアも40年くらい前から、ほとんど変わりがなく、梁をむき出した低い天井と古びたパーケットフロアがやけに目に入る。三越も地下の食品売り場以外に客の姿をほとんど見ないというのは、雨とはいえ自民党並みの凋落ぶりが気になる。(hide)

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