2010年10月17日

感動の伐倒(ばっとう)と製材!

林道を奥深く入ったところに、今回伐倒される楡(ニレ)の木がそびえている。 伐倒の前に近くにある巨大な赤松の根元にある小さな祠に、お神酒を献上し、これからの作業の安全を祈願する。
いよいよ伐倒の始まり。まず倒す方向を決めて、受け口と呼ぶ水平と斜め35度にチェーンソーで切込みを入れる。この段階で受け口から樹液がトクトクと流れ出てくる。指先でなめてみるとなかなか旨い味がする。次は受け口の高さの3分の2の位置に向かい側から直角にチェーンソーを入れると楡のてっぺんの葉がザワザワと揺れ始め、大音響とともに周りの小枝をなぎ払いながら倒れる。伐倒のあっけないような終了だ。
 これから伐倒する楡の木の前で集合写真。
慎重にかつ大胆に受け口にチェーンソーを入れる、伐倒士の星誉さんは私と同年齢だそうだ。
ミシミシと音を立てながら巨木が倒れる。
この木は途中で枝別れしているため、下から2m50cmのところで「太郎」と呼ぶ一番良いところを切り、丸太をレッカー車で製材所まで運び込む。巨大な縦ノコで製材する前に、どのような角度に製材するのが良いか木取りを熟慮し、機械にセットし50mm厚に製材する。これから天日乾燥で2年近くかけてようやく市場に出回る家具材料となる。
初めての伐倒・製材見学会に参加して、天然木の特性や実際に使われる板材になるまでの工程を実体験させていただき、非常に感動しました。製材されたばかりの板が、身震いするほど神々しく見えたのも自然の大切さを肌で感じることができたからだと思います。貴重な体験会に参加させていただき本当にありがとうございました。(hide)
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