いきいきライフ: キッチンの家庭用浄水器では放射能は除去できません

2011年3月25日

キッチンの家庭用浄水器では放射能は除去できません

福島原発からの放射能放出は一向に止まる気配はなく、今朝の朝日新聞ではスリーマイル原発事故を上回るレベル6の大事故であることがようやく発表された。今も原発の暴走を食い止めるために、危険な仕事に携わっておられる方々に心から感謝申し上げます。

都内ばかりでなく、首都圏各地の浄水場から平常の何倍もの放射能が検出され、不安を抱える人々が増えています。最近のサイトを見ていると家庭用浄水器で放射能を除去できるような話題が増えているので、注意喚起したいと思います。

国内で販売されている家庭用浄水器の有名なメーカーには、輸入品の「シーガルフォー」、三菱の「クリンスイ」、東レの「トレビーノ」、「キッツマイクロフィルター」などがありますが、どのメーカーも塩素やトリハロメタン等の化学物質の除去のことは書かれていますが、放射能の除去が可能とは一切書いていません。
浄水器メーカーに確認したところ、そもそも放射能の除去を確認する試験設備も試験方法も全くないから、除去できると言えるはずがありませんという回答です。
金町浄水場では”活性炭に除去能力があるようなので、普段の倍の活性炭を投入した”という報告がありましたが、これも能力が確認できているわけではありません。
煮沸しても、浄水器を通しても放射能の除去はできないということです。飲料水の汚染具合が、私たちになかなか公開されないので余計に不安になりますが、注意して見守る以外に対策のたてようがないのが残念です。(hide)

シーガルフォー

クリンスイ

トレビーノ

キッツマイクロフィルーター

TORAYトレビーノのサイトにだけ、
放射性物質の除去に関する下記の見解が書かれています。

水道水に含まれる放射性物質に関し、当社家庭用浄水器“トレビーノ”による除去についてのお問い合わせを数多くいただいております。
家庭用浄水器“トレビーノ”は、活性炭や中空糸膜(一部商品を除く)をろ材に使用しており、家庭用品品質表示法に定められた対象物質について除去性能を確認した結果として、最大でJIS13項目(※)を除去可能物質として公表しております。
今般、各方面よりお問い合わせを頂戴しております放射性物質は、その対象物質に含まれておりませんので、現時点では性能評価の実績もなく、お答えできる知見はございません。

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